ごあいさつ
ごあいさつ

第39回日本四肢再建・創外固定学会学術集会
会長 大野 一幸
(堺市立総合医療センターリハビリテーション科・整形外科)
この度、2026年3月6日、7日の両日「第39回日本四肢再建・創外固定学会」を大阪の堺市で開催させていただくことになりました。大阪大学整形外科の関連で主幹として開催させていただくのは2004年徳島大学整形外科教授(当時)であった安井夏生先生と2014年大阪府立母子総合医療センター整形外科主任部長(当時)であった川端秀彦先生に続いて、3回目、約10年ぶりになります。伝統ある本学術集会を開催する機会を与えていただきましたことは大変名誉なことであり、会員の先生方に深謝申し上げます。
安井夏生先生は日本にIlizarov法やOrthofix創外固定器による骨系統疾患の治療を導入された先生のお一人であり、川端秀彦先生は難治性の小児疾患に対する創外固定器による治療の第一人者です。2014年に亡くなられた中瀬尚長先生は外傷治療に対する創外固定器による治療の先駆者でした。諸先輩方の偉業を目の当たりにして、小生のこれまでにしてきたことを振り返りますと、中瀬先生の後を継いで難治性骨折の治療をIlizarov創外固定器で治療している際に、なぜこんなに上手く行っていないのか、感染や骨髄炎、変形治癒、偽関節になったのはなぜかと考えさせられることが多くありました。初期治療が基本原則に従って行われていないことが最大の原因と思い当たりました。以降難治性骨折の治療だけでなく、骨折の初期治療にも精力を傾け、これまで努めてきました。更に外傷治療の奥深さや面白さを若い先生方に知らせ、治療方法を広めてきたことも重要と考え、様々な研究会を主宰してまいりました。
こうした経過から外傷治療における最も大事な点である基礎を固め、そこから更なる発展を目指すため、本会のテーマは礎(いしずえ)としました。基礎を疎かにして応用はできません。昨今のZoomでの講義で得られる知識には限りがあります。現地で達人の先生の話を聞き、質問することで理解が深まり、基礎が固まります。
学会の内容はまだまだこれからですが、礎(いしずえ)のテーマに沿い、現時点での礎(いしずえ)とは何か、何が今後10年間で基礎となる知識や治療法となるかも含めて計画していきたいと思います。
開催地の堺市は、大阪市の南に接し、歴史と文化が豊かに息づく魅力的な街です。古代から続く職人文化や、世界遺産に登録された「百舌鳥・古市古墳群」など、まさしく日本の礎(いしずえ)の街です。大阪市内からの交通の便もよく、是非ご参集ください。
お待ちしております。